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教えて!答えて!
結婚コンシェルジュ出店さん
「子どもが恋愛や結婚について何を考えているのか分かりません」
「婚活を意識してほしいのですが、どうしたらいいでしょう?」
などお子様との関わり方への相談に、ふくい結婚応援協議会でコンシェルジュを務める出店周学さんがお答えします。
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お付き合いをしている人がいる様子がなく、恋愛や結婚に対してどう考えているのか、子どもの気持ちが分かりません。どのように接すると良いでしょう? (父親50代、娘20代半ば)
聞きたいからと言って、詰め寄ったりアドバイスしたりするのではなく、「お願いする(聞かせて・教えて・話して)」というスタンスとマインドで接してみてください。
例えば、「会社の新人さんと話が合わなくて、今の20代の話を教えてほしい」「今度のプロジェクトで若い人たちの意見を聞きたいから、教えてほしい」「友達はどんな感じ?」「それについてあなたはどう思う?」と質問してみてはどうでしょう?
できるだけ腰を低くして「仕事に役立てたい」「若い人の意見が聞きたい」というお願いの気持ちを出し、「頼っている」「協力してほしい」という姿勢を見せると案外教えてくれたりするかもしれませんよ。
ただし、お盆や正月などで親戚の前や知人の前で話題にするのは避けたほうがいいかもしれないですね。そのような場で話を広げてほしいお子様はなかなかいないです。
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子どもと顔を合わさないことが多いです。恋愛・結婚の話を進められません。(父親50代、娘20代後半)
まずは関係構築から始めましょう。親御さんご自身がお子様の都合に合わせていますか?顔を合わそう、歩み寄ろうとしているその行動は、お子様に少しでも伝わっていますか?
親御さんがご自身で壁を作っていては、その殻を破ることは難しいですし、お子様も壁を自然に感じ取ります。
親が自分のことを「分かろうとしてくれている」「知っていてくれている」「向き合ってくれている」という感情が少しでもお子様に芽生えれば信頼関係は8割できています。こうなれば信頼感や安心感を持って、親子に会話が生まれ、お子様の考えや行動が理解でき、やがては変化に気付きやすくなります。まずはご自身が行動を起こしてみることです。
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そろそろ婚活を意識してほしいのですが、親から直接的な声をかけにくいです。(母親50代、息子20代前半)
「婚活イベントがある」「マッチングシステムがある」ということを知らせるチラシなどを食卓やテーブルなどにそっと置いておくだけでも違いますので、まずはそこから始めてみましょう。本人にその気があれば手に取りますし、情報だけは提供し続けることもきっかけの1つになります。
実際に、チラシ作戦で婚活の一歩を踏み出して私が経営する相談所や「ふく恋」マッチングシステムに登録に来た男女を何人も見てきました。意外に大きな効果が期待できるかもしれませんよ。
また、30代になってから婚活を考える方が増えますが、キャリアプランやライフプランを柔軟に考えられる20代から婚活セミナーなど結婚意識を高めることができるイベントの情報提供をし続けるというのも良いでしょう。
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子どもの恋愛や結婚についての相談相手は、誰がいいのでしょう?(母親50代、息子30代)
結婚の相談は必ずしも自分たち(親)でなくてもいい、という考えでいてください。お子様が「この人の話なら言い争いにならずに聞ける」という存在を探すのが一番の近道です。身近にお子様が傾聴できる相談相手がいるはずです。身内であれば、叔父・叔母や親戚関係の方が意外と適任かもしれません。友人や職場の先輩なども良いですが、その人たちからお子様の話を聞ける関係であることが条件になります。確立されているのなら友人や職場関連の協力を仰ぐのも良いと思います。
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お付き合いがはじまったようです。「見守る」「寄り添う」とは具体的にどうしたらいいですか? (父親60代、娘20代後半)
我が子といえど「人格を持った一人の立派な大人」として捉えましょう。親が「子離れ」を意識することも必要です。
- 子どもが選んだ人を査定しない
- 子どもが選んだ人を肯定的に捉える
- マッチングアプリやシステムで出会ったことを頭ごなしに否定しない
先述したように、お子様が自分の都合の良いタイミングで、自分の都合の良いように頼らせてもらえる「存在」でいることが、「見守る」「寄り添う」ことだと考えます。
実際にはお子様自身が親になって初めて気付く感情なので難しいかもしれませんが、「何があってもあなた(子)の一番の味方でいる」「何を差し置いても守るべき存在はあなた(子)である」ということを子どもに少しでも分かってもらえるよう行動と会話で示していけると良いですね。
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親が婚活に介入していいでしょうか? (母親60代、息子20代後半)
介入は良くありません。
お子様が、自分の都合の良いタイミングで、自分の都合の良いように頼らせてもらえる存在が「親」だと考えます。 -
子どもが使っているマッチングアプリやマッチングサービスに対して、正直良い印象がありません。マッチングアプリは大丈夫ですか?(母親40代、息子20代前半)
親世代からよく寄せられる質問です。20代前半のお子様を持つ親御さんの中には「マッチングアプリやマッチングシステムを使うの?」「結婚相談所にお金を払ってまで、お付き合いする人を探さなくていいのでは?」「まだ結婚は年齢的に早いわよ」と考える方も多いです。
しかし、こども家庭庁の調査で、結婚した人の4人に1人が「マッチングアプリが出会いのきっかけ」と回答するなど、マッチングサービス(アプリ・システム)は、今や「出会い」の一つのツールとしてごく当たり前の時代になっていますし、次のように捉えてみてはいかがでしょうか。
- 出会いの機会を自ら創出するサービス
- 自分から行動を起こすきっかけとなるツール
- コミュニケーションのスキル向上につながる土俵
- いろんな異性に出会い、さまざまな価値観を得られるきっかけになる
ただし民間運営のマッチングアプリはそれぞれ特性や目的があるので利用前に情報を集め、選択することが必要です。
福井には、県と市町が運営母体となっている「ふく恋」マッチングシステムがあります。行政が運営しており、利用者からは安心の声をいただいております。
詳しくはこちらのリンク先をご覧ください。「ふく恋」マッチングシステム
https://www.fukui-konkatsucafe.jp/現代においてはアプリもシステムも「出会い方」の一つと捉え、そういう時代なんだと理解を示し、そっと見守ってあげてはいかがでしょう。
お答えいただいた方
ふくい結婚応援協議会 コンシェルジュ
株式会社グラバル 代表取締役社長
結婚相談所アクセス 代表
出店 周学(でみせ・しゅうがく)氏
WEB事業、エステ・美容関連事業の他に結婚相談所を10年前より経営。年間の交際カップル・成婚カップル輩出数は県内屈指の実績を誇る。行政、各種団体、民間企業からの依頼を受けて、年間で数十件のセミナー・コーチングを行なうなど、講師としても活躍。
2024年4月より「ふくい結婚応援協議会(福井県と県内全市町で構成)」のコンシェルジュに就任し、県内全市町に対し婚活に関する事業のアドバイスを行なっている。
また、「ふくい婚活サポートセンター」の統括責任者として協議会が運営する「ふく恋マッチングシステム」に登録している会員を全面サポートしている。